dan haus

column

コラム

注文住宅に必須の耐震等級解説と耐震等級3のメリット

性能

耐震等級

注文住宅に必須の耐震等級解説と耐震等級3のメリット

注文住宅を建てたいと考える人にとって、地震に強い家づくりは必須項目です。
日本は世界で最も地震の多い国の一つであり、そのため住宅の耐震性は非常に重要です。
そこで必ず知っておきたいのが、住宅性能表示制度における「耐震等級」です。
耐震等級は住宅の耐震性能を示す指標で、1から3までのランクがあります。
特に耐震等級3は、最も高い耐震性能を持ち、地震に対する安全性が高まります。
この耐震等級3の住宅には、地震保険の優遇など、多くのメリットがあります。
この記事を通じて、安心・安全な注文住宅の実現に向けた知識を深めてください。

川木建設では、設計の与条件が厳しい場合などを除き、原則として耐震等級3レベルの耐震性を実現できる構造計算を推奨しています。
この記事では、住宅性能表示制度における耐震等級の解説と、特に耐震等級3がもたらすメリットについて詳しく説明します。

 

耐震等級

地震大国・日本での耐震性の重要性

地震大国・日本では、耐震性の重要性が高まっています。

 

日本における地震の現状

日本は世界の大地震の約20%が発生する地震大国です。
大規模な地震が頻発するため、住宅の耐震性は極めて重要な要素となります。
例えば、1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災など、多くの住宅が被害を受けました。
こうした災害から学び、耐震性の高い住宅を建てることが求められています。

 

耐震性確保の必要性

地震大国である日本では、耐震基準が非常に厳しいです。
建築基準法によって、地震に対する基本的な要件が定められており、地盤の調査、建物の設計、材料の選定、施工などが行われます。
耐震性を確保することは、家族の命を守るために不可欠です。
耐震等級の高い住宅は、地震による被害を最小限に抑えることができ、安全な住環境を提供します。
例えば、耐震等級3の住宅は、大地震にも耐えうる強度を持ち、建物の倒壊を防ぎやすくなります。

 

木造住宅の耐震性向上

木造住宅でも、高い耐震性を確保することが可能です。
木造住宅は、軽量で柔軟性があるため、地震の揺れに対して適応しやすい特性があります。
例えば、最新の木造建築技術を用いた構造計算や接合部の技術等により、耐震等級3を満たす木造住宅を建設することができます。
これにより、安心・安全な木造住宅が実現します。

耐震等級

 

住宅性能表示制度における耐震等級とは?

住宅性能表示制度における耐震等級の概要は下記です。

 

住宅性能表示制度とは?

住宅性能表示制度とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品確法」)」に基づく制度です。
品確法は「住宅性能表示制度」を含む、以下の3本柱で構成されています。
1.新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10年間義務化」すること
2.様々な住宅の性能をわかりやすく表示する「住宅性能表示制度」を制定すること
3.トラブルを迅速に解決するための「指定住宅紛争処理機関」を整備すること

上記の2番目に掲げた「住宅性能表示制度」は、良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度となっており、具体的には以下のような内容となっています。

1.住宅の性能(構造耐力、省エネルギー性、遮音性等)に関する表示の適正化を図るための共通ルール(表示の方法、評価の方法の基準)を設け、消費者による住宅の性能の相互比較を可能にする。
2.住宅の性能に関する評価を客観的に行う第三者機関を整備し、評価結果の信頼性を確保する。
3.住宅性能評価書に表示された住宅の性能は、契約内容とされることを原則とすることにより、表示された性能を実現する。

 

耐震等級の概要

住宅性能表示制度により、住宅の耐震性能や断熱性能、維持管理のしやすさなどが数値で示され、消費者が住宅を選ぶ際の参考になります。
例えば、耐震等級はこの制度の中で特に重要な項目であり、住宅の地震に対する強さを評価します。
住宅性能表示制度の構造の安定とは、住宅の柱や梁、主な壁、基礎などが、地震・暴風・積雪の力に対しどこまで耐えられるかを表示することです。
耐震等級には「倒壊防止」と「損傷防止」の基準があります。
耐震等級(倒壊防止)は、数百年に一度の頻度で起こる大きさの地震に対する耐震性能(震度7から6強の揺れに対する倒壊のしにくさ)を表示します。
耐震等級(損傷防止)は、数十年に一度の頻度で起こる大きさの地震に対する耐震性能(震度5強の揺れに対する損傷の生じにくさ)を表示します。

 

耐震等級の特徴

耐震等級は、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつです。
住宅の性能表示制度を定める「品確法」に沿って制定されたものです。
建物の耐震性能によってランクが3段階に分かれており、その数字が大きければ大きいほど、建物の耐震性能が高いため、建物を建てたり買ったりする際の目安になります。
耐震等級というのはそもそも、地震で建物が崩壊しないよう、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表示したものです。

 

耐震等級

耐震等級の違い

耐震等級についての知識を持つことは、自分が納得できる家づくり・家選びを行うために大切なことです。
家族とどのような毎日を送りたいのか、どのような将来像を思い描いているのかを、ご家族とともにじっくりと考えてみてください。
大切な家族と過ごす住まいだからこそ、その安全性は、重要な基準になります。

 

耐震等級1

建築基準法で定められた、建物に備わっている最低限の耐震性能を満たしていることを示すもので、震度6強から7に相当する、数百年に一度起こる大地震に耐えうる強度を持つように構造計算されています。
耐震等級1であれば、震度5程度の、数十年に一度の頻度で発生する地震に際しては、建物の損傷防止に効果があるとされています。
ここで定められた「震度」に幅があるのは、震度という値そのものが、地震の被害状況から定められるためです。
実際に生じた地震の性質によって震度も変わってくるため、あくまでひとつの目安として考えるべきです。

 

耐震等級2

耐震等級2は、上で示した耐震等級1の1.25倍の倍率の耐震強度があることを示しています。
「長期優良住宅」として認定されるには、耐震等級2以上の強度を持たねばなりません。

 

耐震等級3

耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の耐震強度があることを示しています。
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベルです。

 

耐震等級

耐震等級3のメリット

耐震等級3のメリットは主に下記です。

 

高い耐震性が明確

耐震等級3の住宅は、最も高い耐震性能を有しており、その性能が明確に示されています。
耐震等級3は、地震による構造の破損を最小限に抑える高い耐震性を持つことを示しています。
これにより、地震発生時に建物が安定しているため、住宅の被害や危険性を軽減することができます。
地震に対する強さが証明されているため、建築主や住人にとって大きな安心材料となります。

 

耐震性が高い結果、耐久性が向上

木造住宅において耐震等級3を確保することは、安心・安全な居住環境を提供するために重要です。
地震時の安全性を向上させるために耐震等級3は、地震発生時に住宅が崩壊する可能性を大幅に減らすための具体的な対策になります。
耐震等級3の基準を満たす木造住宅は、地震力による構造への負荷に対して十分な耐力を持っており、建物の倒壊や重大な構造的損傷を防ぐことが期待できます。
これにより、住民の生命や財産を守ることができます。
耐震性の高い構造を持つ住宅は、結果として耐久性が向上するので、長期間安全に暮らすことができます。
耐震等級3の基準を満たした木造の注文住宅は、耐久性が高く、長い寿命を持つことが期待できます。
地震などの自然災害に強い構造設計が施されているため、建物の寿命を延ばすことができます。

 

地震保険の優遇措置

耐震等級3を確保することによって、地震保険において「保険料の割引」のメリットがあります。
耐震等級3を満たす建物は、地震に対する耐性が高く、地震による被害のリスクが低いと考えられます。
したがって、保険会社は耐震性の高い建物に対して保険料の割引を提供する場合があります。
具体的な割引率や条件は保険会社によって異なりますので、契約前に保険会社と相談することをおすすめします。
地震保険の割引率は、「耐震等級3」を示す根拠がある場合、割引率50%となります。
これにより、長期的なコストを抑えることができ、経済的なメリットも大きいです。

 

耐震等級

耐震等級3の注文住宅を実現するポイント

耐震等級3の注文住宅を実現するポイントは主に下記です。

 

住宅会社の選び方

耐震等級3の住宅を建てる際には、信頼できる住宅会社を選ぶことが重要です。
施工実績が豊富で、耐震性の確保に実績のある住宅会社を選びましょう。
例えば、過去の施工事例や顧客の評価を確認し、信頼性を判断します。
また、設計から構造計算、施工まで一貫して行える住宅会社を選ぶことで、高い耐震性が期待できます。

 

構造計算の重要性

耐震等級3の住宅を実現するためには、適切な構造計算が不可欠です。
構造計算により、建物の耐震性能を正確に評価し、必要な補強を行うことができます。
例えば、柱や梁の強度や配置、基礎の強化など、詳細な設計が求められます。
専門の構造設計者が関与することで、精度の高い構造計算が実現します。

 

長期的なメリットとコストパフォーマンス

耐震等級3の住宅は耐震性確保の費用は必要ですが、長期的なメリットを考えるとコストパフォーマンスが高いです。
地震による被害を最小限に抑えることで、修繕費用や避難生活のコストを軽減できます。
また、地震保険の保険料割引も大きな経済的メリットとなります。
これにより、長期的な視点で見た場合、耐震等級3の住宅は非常に優れた選択肢となります。

 

耐震等級

まとめ

耐震等級3の住宅は、地震に強い家づくりを実現するために非常に重要です。
日本は地震大国であり、安全な住環境を確保するためには、高い耐震性能を持つ住宅が求められます。

この記事では、住宅性能表示制度における耐震等級の解説と、特に耐震等級3のメリットについて詳しく説明しました。
耐震等級3の住宅は、最も高い耐震性能を持ち、震度7の地震にも耐えることができます。
これにより、建物の倒壊を防ぎ、家族の命を守ることができます。
また、地震保険の保険料が大幅に割引される優遇措置もあり、長期的な経済的メリットが大きいです。
信頼できる施工業者を選び、詳細な設計と施工を行うことで、安全な住環境が実現します。
最後に、耐震等級3の住宅を選ぶ際のポイントについても解説しました。
施工業者の選び方や構造計算の重要性、長期的なメリットとコストパフォーマンスについて考慮することが重要です。
耐震等級3の住宅は初期コストが高いものの、地震による被害を最小限に抑え、修繕費用や避難生活のコストを軽減できるため、長期的な視点で見た場合に非常に優れた選択肢となります。
注文住宅を建てる際には、耐震等級3の住宅を検討することで、安心・安全な住環境を手に入れましょう。
この記事で紹介したポイントやアドバイスを参考にし、理想の家づくりを実現してください。
耐震等級3の住宅は、家族の命を守るだけでなく、経済的なメリットも提供するため、選ぶ価値があります。

 

耐震等級

川木建設のdan hausの注文住宅は耐震等級3

dan hausの注文住宅は、全棟耐震等級3を取得した高耐震住宅です。
さらに、耐震性を証明する3つの計算方式・最も高いレベルを用いる構造計算(許容応力度計算)を推奨します。
自社によるチェックと構造計算を専門とする第三者機関のパートナー設計事務所とで行い、より安心できる耐震性能を提供いたします。

 

耐震等級

家の耐震性を検討する計算方式は3つあり、簡易なものから「仕様規定」・「性能表示計算」・「構造計算(許容応力度計算)」と、それぞれ計算方法や検討項目に違いがあります。
一般的には「仕様規定」で建てられている家が多く、長期優良住宅などを取得する場合は「性能表示計算」が多く採用されています。
さらに綿密な計算を行うのが「構造計算(許容応力度計算)」であり、結果として提示される耐震等級も同じ言葉であってもそれぞれの計算方法で強さが異なるのが注意点です。
より地震に強く安心できる家にするために、dan hausでは「構造計算(許容応力度計算)」を推奨しています。

 

耐震等級

川木建設は住宅性能にこだわる地域ビルダー

日本の様々な地域に建ち並び、長く残ってきた木造の家は、「日本の気候で育った木を使い、その土地の風土に根ざした設計を施した家」です。
そういった家づくりを100年伝え続けていきたい。
そこに川木建設の想いがあります。
自然に囲まれて、四季を楽しめる景色があること・触れるものが優しく、使えば使うほどに愛着が深まること・生活の中で絶対的な安心感があり、家族団欒の時間があること・生活の中で不快感がなく、健康的に暮らせること。
これら日本人に似合うあり方を、注文住宅という家づくりの形でご提供いたします。

川越・ふじみ野・鶴ヶ島・狭山・坂戸・富士見など、埼玉エリアの気候風土に合わせた「木の家」を得意としたdan hausは、川越市の地域ビルダーである川木建設の注文住宅ブランドです。
川木建設は高気密高断熱・高耐震・高耐久な木の家で、自然と寄り添いながら暮らしの豊かさを通し、地域をより愛着深い居場所にしたいと考えています。
川木建設の注文住宅ブランド「dan haus」での家づくりにご興味のあるお客様は、お気軽にお問い合わせください。

川木建設の施工実例はこちら
施工実績 | dan haus

川木建設の住宅性能についてはこちら
住宅性能 (danhaus.jp)

川木建設の個別相談会はこちら
お問い合わせ・資料請求 (danhaus.jp)